映画やテレビドラマで活躍中の女優・岸井ゆきのさん。可愛らしい外見で若手女優さんと思いきや実は31歳。年齢的には中堅どころですね。
そんな岸井ゆきのさんがベルギーを12年ぶりに訪問。
今注目の演技派俳優、そして日本アカデミー賞最優秀主演女優賞・岸井ゆきのの心を揺さぶったものは?
岸井ゆきのさんの経歴
高校時代、山手線の中でスカウトされる。2009年、ドラマ『小公女セイラ』(TBSテレビ)で役者デビュー。
事務所には一応所属していたが、エキストラや台詞の無い仕事ばかりだったことに危機感を覚え20歳のときに自分で劇団のワークショップなどに応募するようになった。
2011年、モナカ興業#10『43』(下北沢小劇場楽園)で初舞台。劇作家の前田司郎が主催する五反田団ワークショップに参加したところ出演を依頼され、2012年三鷹市芸術文化センターで上演された舞台『宮本武蔵』に参加した。
2014年7月、『蝋燭朗読中目黒「不帰の初恋、海老名SA」』のキャストに抜擢され出演。同年11月、『サナギネ』で舞台初主演を務めた。
2016年、NHK大河ドラマ『真田丸』で大河ドラマに初出演。真田信繁の側室・たか役を演じる。2017年映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演。同作で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。
2018年後期のNHK連続テレビ小説『まんぷく』で朝ドラに初出演。26歳の岸井が演じる役は登場時14歳の設定のため、「少し声のトーンを上げたり、お化粧をしないでもらったり」といった役づくりをした。
2020年、映画『愛がなんだ』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
2022年7月、「30歳になった女性として、いましか手元にとどめておけないもの」をコンセプトに制作した初のフォトエッセイ『余白』を出版した。同年12月に公開されたプロボクサーである小笠原恵子の自伝を基にした主演映画『ケイコ 目を澄ませて』で第77回毎日映画コンクール女優主演賞を受賞、作品も同コンクール日本映画大賞を受賞した。さらに、本作の演技によって第46回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。
岸井ゆきのさんとベルギー
岸井ゆきのさんにとってベルギーは、12年前、家族と一緒に巡った場所とのことです。
当時、19歳だった岸井さん。
高校を卒業する直前にスカウトされ芸能界入り。しばらくは俳優としての仕事はほとんどなかったそうです。映画や舞台を観るのは好きだったけれど、道は定まらず、何かを見つけいとモヤモヤしながらバイトに出かける日々。そんな状況から飛び出した先が、ベルギーだったとのこと。
訪問先の美術館で見た絵画に深い感銘を受けたそうで、それが女優・岸井ゆきのさんのルーツと言えるのでしょうか。テレビ番組の企画で今回12年ぶりにベルギーを訪問。そこで彼女が見たものは・・・。
ベルギー王立美術館ってどんなところ?
今回、岸井ゆきのさんが訪問したベルギー美術館について調べてみました。
ベルギー王立美術館は、ベルギーの首都ブリュッセルにある美術館の複合施設です。この美術館は、1801年に基礎が設立され、1803年に正式にオープンして以来、200年以上の歴史を誇ります。
当美術館にはベルギーの美術や芸術に関する重要なコレクションが収蔵されいます。以下に、美術館の主な特徴とコレクションについて簡単に説明します。
オールドマスターズ美術館:オランダ・フランドルの画家たちによる古典的な絵画が展示されています。ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲルなどの重要な作品が含まれています。
モダン美術館:19世紀から20世紀初頭のヨーロッパの美術に焦点を当てており、ジェームズ・エンショアやルネ・マグリットなどのアーティストの作品が展示されています。
フィン=デ=シークル美術館:19世紀後半から20世紀初頭の美術に特化しており、ジェームズ・エンショアやカミーユ・ピサロなどの印象派やポスト印象派の作品を鑑賞できます。
アンティーク美術館:エジプト、ギリシャ、ローマなど古代の美術品や彫刻が展示されています。
マグリット美術館:ベルギー出身の有名なシュルレアリスト、ルネ・マグリットの作品を専門に収蔵しています。
ベルギー王立美術館は、さまざまな時代やスタイルの芸術作品を広範囲に収蔵し、訪れる人々に魅力的な芸術体験を提供しています。展示されている作品はベルギーの芸術史や文化に関する洞察を提供するものであり、美術愛好家や歴史・文化に興味を持つ人々にとって価値のある場所と言えるでしょう。
岸井ゆきのさんが魅了された画家マグリット
12年ぶりに訪れた王立美術館で岸井さんはマグリットの絵をずっと眺めていたそうです。
12年前とは自分自身が異なる立場になった。役者として作品を届けるようになった今、同じ場所にやって来て、再び深い感銘を受けたそうです。
岸井さんの心に深く刺さる画家マグリットについて調べてみました。
ルネ・マグリット(René Magritte)は、20世紀のベルギーの画家で、シュルレアリスム運動の重要な一員でした。1898年に生まれ、1967年に亡くなりました。彼の作品は、現実と非現実、見かけと真実の間の境界を模索する特徴的なスタイルで知られています。
マグリットの絵画は、通常、普通の対象や風景を奇妙な文脈やアレンジで描かれており、観客の予想を裏切り、驚きを引き起こすことがあります。彼の作品は、象徴的なアイコン、隠された意味、繰り返されるモチーフなどが含まれており、しばしば言葉やイメージの関係性を探求しています。
有名な作品には、「シシリアの秋」(The Son of Man)、浮遊する石、顔を覆う布、空中に浮かぶ鳥などがあります。これらの作品は、現実の概念を疑い、想像力を刺激するために意図的に設計されています。
マグリットのアプローチは、非常に影響力を持ち、他のアーティストや文化的ムーブメントにも影響を与えました。彼の作品は今でも世界中の美術館やコレクションで展示され、多くの人々に魅力を持っています。
まとめ
岸井ゆきのさんと彼女のキャリアに深い関係のあるベルギー、画家マグリットについて調べてみました。
俳優というキャリアを歩み、一見順調に歩み続けているように見える岸井ゆきのさんですが、やはり様々な悩みを抱えたり、壁にぶつかることもあるのでしょう。そんな彼女が今回のベルギー訪問で何か精神的ゆとりのようなものを得られたのなら何よりですね。
今後の岸井ゆきのさんの益々の活躍を期待しましょう!
まだまだ暑い日が続きますが、芸術の秋に備えて心にググっと刺さる美術に関心をもってみるのもいいかもしれません。
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